2次試験が免除になる中小企業診断士養成課程というルート。全12校の比較

中小企業診断士になるには、7科目の1次試験と4科目の2次試験に合格しなければなりません。
受験の申込みから中小企業診断士になるまでの流れ

このうち、一次試験は避けて通れないのですが、2次試験については受験しなくても中小企業診断士になれる方法があります。

それが中小企業診断士養成課程と呼ばれるもので、認定機関が実施する課程を修了すれば2次試験が免除されます。

さらに、養成課程のコースには実習も含まれていますので、2次試験合格者が中小企業診断士として登録するのに必要とされる15日間の実務従事、または実務補習も必要とされません。

つまり、養成課程を修了すれば即、中小企業診断士として登録できるわけです。

中小企業診断士養成課程を開設している機関は全部で12校。
以下の表に示します。

養成課程機関 場所 曜日 機関 価格(万) 備考
中小企業大学校 東京 平日 半年  110 実習費が別途必要。
都心から離れており、寮(別料金)が併設
法政大学大学院 東京 平日 1年 259 学位(経営管理修士 MBA)取得も可
中京大学大学院 名古屋 夜間+土 2年 188 学位(経営管理修士 MBA)取得も可
(公社)日本生産性本部 東京 平日 半年 259
(株)日本マンパワー 東京 夜間+土 1年 250 教育訓練給付制度対象
名古屋商科大学大学院 東京
名古屋
大阪
土日 2年 368 学位(経営管理修士 MBA)取得も可
教育訓練給付制度対象
(一社)中部産業連盟 名古屋 夜間+土 1年 210 +消費税
東海学園大学大学院 愛知県
みよし市
夜間+土日 2年 150 学位(経営管理修士 MBA)取得も可
教育訓練給付制度対象
東洋大学大学院 東京 夜間+土日  2年 257 学位(経営管理修士 MBA)取得も可
教育訓練給付制度対象
千葉商科大学大学院 千葉県
市川市
土日 2年 248 学位(経済学、商学、政策情報学修士)取得も可
教育訓練給付制度対象
兵庫県立大学大学院 神戸 土曜中心 2年 183 学位(経営管理修士 MBA)取得も可
城西国際大学大学院 東京 夜間+土日  2年 178 学位(経営管理修士 MBA)取得も可
教育訓練給付制度対象

 

2次試験免除と聞いて興味が湧いたのも束の間、表をバッと見て落胆した方も多いのでは?

その理由は、値段と期間でしょう。
あと、場所。

値段は御覧の通りですが、これは実際に支払う金額のみ。
何が言いたいかと言うと、例えば、平日の養成課程を受講すれば、休職か退職を余儀なくされるわけで、その間の収入も途絶えてしまうわけです。

夜間コースの養成課程でも、確実に出席するためには職場の理解が必要になってきます。

週末中心の養成課程もありますが、2年という期間を要します。

単に2次試験が免除されるという理由だけでは養成課程で中小企業診断士というのは選択しづらいかもしれませんね。

ということで、養成課程のメリットを挙げておきます。

  1.  確実に中小企業診断士になれる。
  2.  学校によっては同時にMBA等の学位も取得できる。
  3.  講師の教えるスキル、知識レベルが総じて高い
  4.  試験対策ではないので、実践的なカリキュラムが作れる。
  5.  討論形式、ゼミ形式が取り入れられていて知識が深められる。
  6.  長期間学びあった生徒どうしの人脈
  7.  中小企業診断士になれば、養成課程か2次試験かの区別はない。

一次試験に合格した後、2次試験のチャンスはその年と翌年の2回だけです。
翌年に合格できなければ、また振り出しに戻って、一次試験からやり直しです。

2次試験は思考力が問われる試験ですから、コツを掴めば短期で受かるストレート合格者がいる一方で、1年かけて準備しても2回目の受験に失敗する方がいるのも事実です。

自分の適性を踏まえ、リスクとリターン考えて検討することになりますが、一次試験に合格した年の2次試験を受験してみてから養成課程を検討してもいいでしょう。

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中小企業診断士

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